カプセルを壊そうというもがき
2008年9月1日 殿方より。 母親に似ていて、母親と仲良しで、母親とそっくりの人生を歩むだけが「母親カプセル」ではありません。こんなふうに親に反抗し、わざと親の禁止を破ったり、親と逆のことをしようとするのも、母離れ、親離れしていないからこそなのです。カプセルから出られず、カプセルの中で暴れまわってもがいているのです。
子どもが親離れしていくときには、親に反抗して違うことをしたりするのが、健全な過程です。
けれども、カプセルが厚くて強固なものであればあるほど、カプセルはずしにもエネルギーがいります。すんなり出ていけず、破壊しなければならないので、すさまじい暴力になることもあるのです。
この例でいえば、中学校の先生をやっている母親も、その母親(H男君とI子さんの祖母)との母親カプセルの中で生きてきたようです。H男くんたちの祖母は利発な娘が誇りでした。自分の希望の星として生きてきて、とうとう学校の先生になってくれた。
彼女は、しょっちゅうH男くんの母親のところに電話してきては、「おまえのところもたいへんだから」「何かすることはないか」というのだそうです。買い物に誘ったりすると、いそいそと飛んできます。
H男くんの母親のほうも、いい大人になった自分にあれこれいう親がうっとうしくてしかたないのですが、会えばわがままが出てしまう。何かというと母親を呼んで用事をいいつけたり、ガミガミ怒ったりしているのです。
そういう母親ですから、自分の子どもに対しても、「自分のアクセサリーとしてりっぱな子ども」であることを求めてしまったのでしょう。自分の教師として安心して生きていくためには、
子どもも「「さすが教師の子」といわれるように育ってくれなければ」困る。教師が自分の子の教育に失敗したら恥ずかしい。教師というのは、その土地では名士扱いです。小さい町であれば、教師の子どもであるだけで、
子どもが親離れしていくときには、親に反抗して違うことをしたりするのが、健全な過程です。
けれども、カプセルが厚くて強固なものであればあるほど、カプセルはずしにもエネルギーがいります。すんなり出ていけず、破壊しなければならないので、すさまじい暴力になることもあるのです。
この例でいえば、中学校の先生をやっている母親も、その母親(H男君とI子さんの祖母)との母親カプセルの中で生きてきたようです。H男くんたちの祖母は利発な娘が誇りでした。自分の希望の星として生きてきて、とうとう学校の先生になってくれた。
彼女は、しょっちゅうH男くんの母親のところに電話してきては、「おまえのところもたいへんだから」「何かすることはないか」というのだそうです。買い物に誘ったりすると、いそいそと飛んできます。
H男くんの母親のほうも、いい大人になった自分にあれこれいう親がうっとうしくてしかたないのですが、会えばわがままが出てしまう。何かというと母親を呼んで用事をいいつけたり、ガミガミ怒ったりしているのです。
そういう母親ですから、自分の子どもに対しても、「自分のアクセサリーとしてりっぱな子ども」であることを求めてしまったのでしょう。自分の教師として安心して生きていくためには、
子どもも「「さすが教師の子」といわれるように育ってくれなければ」困る。教師が自分の子の教育に失敗したら恥ずかしい。教師というのは、その土地では名士扱いです。小さい町であれば、教師の子どもであるだけで、
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